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Stradivarius

ストラディヴァリウス1722年製ヴァイオリン

ジュピター

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特徴

裏板は二枚板で出来ている。ほぼ水平に小幅の美しい杢目が入っており、樹液の筋が四本の側面全てにわたり見られる。側板と頭部にも同様の杢目が見られる。表板の小幅の木目は両端に向かって広がるように見られる。ニスは温かみのある赤とオレンジの中間色。状態も素晴らしい。

来歴

1800年頃に英国の偉大な収集家、James Goding氏によって「ジュピター」と名付けられたといわれている。

18世紀から19世紀にかけて"De Chaponay"、 "Imperator"、 "Ex-Goding"と呼ばれていたこの楽器は、G. W. Mackenzie氏に一時所有された後、1857年にGoding氏よりパリの楽器商ジャン・バティスト・ヴィヨーム(1798-1875)を通してフランスの収集家Vicomte de Janzé子爵へ売却される。1886年に楽器商George Withersを通してカンポセリーチェ公爵の手に渡る。1887年カンポセリーチェ公爵の死後、伯爵夫人よりニューヨークのT. W. Barnes氏が購入した。1898年にはパリの楽器商H. C. Silvestreを介してヒル商会が購入し、同年、ヒル商会から英国の収集家R. E. Brandt氏の手に渡る。1905年、ニューヨークのアマチュアチェロ奏者フィップスPhipps夫人が夫のJohn S. Phipps氏への贈り物としてヒル商会より購入し、長年、Phipps家が保有していた。1971年にニューヨークの楽器商ルンベルト・ウーリッツァー社を介して米国カリフォルニア・サンマチオのアマチュア・ヴァイオリン奏者で収集家のエフレイム・エングルマン(1911-2015)博士へ売却された。1992年にドイツの楽器商マックホルド氏を通して日本の林原財団に売却され、1998年5月、日本音楽財団は林原財団より楽器商を通じて購入した。

証明書

ストラディヴァリウス1722年製ヴァイオリン「ジュピター」

1992年1月31日付 Geigenbau Machold
1971年5月4日付 Rembert Wurlitzer Inc., Ephraim P. Engleman博士宛て

参考資料等

ストラディヴァリウス1722年製ヴァイオリン「ジュピター」

1998年3月11日付 Andrew Hill, 日本音楽財団宛てレポート
1898年2月8日付 Victor S. Flechter, H. C. Sylvestre宛て書簡

“How Many Strads?” by Doring (P243, P247, P248)
“Violin Iconography of Antonio Stradivari: 1644-1737” by H. K. Goodkind (P551)
“Antonio Stradivari; His Life & Work (1644-1737)” (P69, P70, P273)

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