保有楽器一覧

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Stradivarius

ストラディヴァリウス1716年製ヴァイオリン

ブース

  • ブース

特徴

裏板は二枚板で出来ており、継ぎ目から美しい杢目がやや下方に向かって見られる。側板にはくっきりとした小幅の杢目が、頭部にはやや幅の広い杢目が見られる。ニスは、擦り減っていない個所はオレンジと金の中間色で、それ以外は金と茶の中間色である。世界各地のコンサートで演奏されてきたため、音質と音の力強さは良く知られるところである。全体として、保存状態も素晴らしい。ストラディヴァリ黄金期の代表作である。

来歴

1855年頃に英国のブース夫人が所有していたため、現在の名が付けられている。

ブース夫人は、ヴァイオリンの才能を発揮した2人の息子たちのためにストラディヴァリのカルテットを形成しようと試み、フランスの高名な製作者で楽器商のジャン・バティスト・ヴィヨーム(1798-1875)よりこの楽器を購入した。1885年にロンドンのサウス・ケンジントンにて行われた楽器展に出展された。夫人の死去によりこの楽器はヒル商会を通して1889年にロンドンの楽器商ジョージ・ハートに売却された。著名なアメリカ人収集家のH.O.Havemeyerが1930年まで所有したのち、同年ニューヨークのA. E. Russellの手に渡った。翌年1931年に米国の名高いヴァイオリン奏者ミシャ・ミシャコフ(1896-1981)の手に渡り、1961年にはニューヨークのヘンリー・ホッティンガー・コレクションの一部となり、1965年にウーリッツァー社に売却された。ロンドンの楽器商J.& A.ベアー商会を通じて香港のC.M.Sinを経て、1989年に英国のヴァイオリン奏者で指揮者のアイオナ・ブラウン(1941-2004)に売却され彼女により世界各国の数多くの演奏会で使用された。1999年1月、日本音楽財団はアイオナ・ブラウンより楽器商を通じて購入した。

証明書

ストラディヴァリウス1715年製ヴァイオリン「ブース」

1999年2月23日付 John & Arthur Beare, 日本音楽財団宛て
1931年5月5日付 The Rudolph Wurlitzer Co., Mischa Mischakoff宛て
1930年9月29日付 W. E. Hill & Sons, A.E. Russell宛て

参考資料等

ストラディヴァリウス1715年製ヴァイオリン「ブース」

1999年3月8日付 John & Arthur Beare, 日本音楽財団宛て来歴書簡
1998年10月7日付 Andrew Hill, 日本音楽財団宛てレポート
1930年10月6日付 William E. Hill & Sons, A.E. Russell宛て来歴書簡

“Violin Iconography of Antonio Stradivari: 1644-1737” by H.K. Goodkind

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