保有楽器一覧

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Stradivarius

ストラディヴァリウス1702年製 ヴァイオリン

ロード・ニューランズ

  • ロード・ニューランズ

特徴

裏板は一枚板で出来ており、美しい杢目が不揃いに見られる。側板と頭部にも同様の杢目が見られる。表板の中心には小幅の木目が見られ、両端に向かうにつれ僅かに幅が広がっている。ニスは僅かにオレンジがかった鮮やかな黄金色。ストラディヴァリらしい作品で、仕上がりも美しい。その優れた保存状態から、数世紀にわたり大切に扱われてきたことが見て取れる。音色においても高い評価を得ており、ヴァイオリンの巨匠、アイザック・スターン(1920-2001)がこの楽器を弾いた際、自分のグァルネリ・デル・ジェスと同じパワーを感じると語った。

来歴

英国のニューランズ卿(1890-1929)によって生涯大切にされていたため、現在この名前で呼ばれている。

この楽器は、フランスの愛好家、Witteringによってずっと大切にされていたが、1876年彼の死後、当時著名だった楽器商デヴィッド・ローリーの手に渡ったのち、1877年にアマチュア奏者のWilliam Croallへの売却に伴いスコットランドに持ち込まれた。この楽器はCroallに大切に所有されたが、1884年頃に再度楽器商のローリーのもとに戻った。その後、ローリーは、のちにニューランズ卿となるホージエ大佐にこの楽器を売却し、ホージエ大佐は、生涯大切に保管した。ニューランズ卿の死後、子息により愛好家のR.E.Brandtに売却され、ヒル商会を経由して1916年にRhoda Backhouse嬢の手に渡った。1961年にヒル商会が再び購入したのち、1962年にDunbarの手に渡った。が、1964年にヒル商会の元に戻った。1982年からはヴァイオリン名器の収集家であったS. Sabaによって大切にされてきた。ヒル商会は1973年に英国バースで開催された古楽器名器展示会にて、当時のヒル商会を代表する楽器としてこのヴァイオリンを展示している。2002年6月、日本音楽財団が楽器商を通じてエドモントン社より購入した。

証明書

ストラディヴァリウス1702年製 ヴァイオリン「ロード・ニューランズ」

2002年6月20日付 John&Arthur Beare,日本音楽財団宛て
1994年11月28日付 Etienne VATELOT, Suhail F. Saba宛て
1982年5月17日付 W. E. Hill & Sons, Suhail F. Saba宛て

参考資料等

ストラディヴァリウス1702年製 ヴァイオリン「ロード・ニューランズ」

2002年4月5日付 Andrew Hill ,日本音楽財団宛てレポート
1982年5月17日付 W. E. Hill & Sons, Suhail F. Saba宛て来歴書簡
1921年4月15日付 W. E. Hill & Sons, Rhoda Backhouse宛て来歴書簡

Hill Book (P.50)

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