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2025.10.08貸与事業

セルゲイ・クリーロフさんへ楽器貸与開始

ヴァイオリニストのセルゲイ・クリーロフさんへ下記のとおり楽器の貸与を開始いたしました。

貸与楽器:ストラディヴァリウス1710年製ヴァイオリン「カンポセリーチェ」
貸与区分:C



楽器貸与インスタ (Sergej Krylov).png


セルゲイ・クリーロフ
クリーロフは、近年のシーズンでは、オスモ・ヴァンスカ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ユライ・ヴァルチュハ指揮フィルハーモニア管弦楽団、トン・コープマン指揮ベルリン・ドイツ交響楽団、ニコライ・ズナイダー指揮リヨン国立管弦楽団、ユッカ=ペッカ・サラステ指揮モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、ファビオ・ルイージ指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、スタニスラフ・コチャノフスキー指揮ベルギー国立管弦楽団、マリン・オールソップ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などヨーロッパの主要オーケストラと多数共演している。過去10年では、ヴァシリー・ペトレンコ、ロベルト・アバド、ミハイル・プレトニョフ、アンドレイ・ボレイコ、ドミトリー・リス、アンドリス・ポーガ、トヌ・カリユステ、ウラディーミル・ユロフスキ、ドミトリー・キタエンコ、ユーリ・テミルカーノフとも共演している。
近年は指揮者としての活動も着実に広げており、リトアニア室内管弦楽団音楽監督としてバロックから現代に至る幅広いレパートリーを取り上げ、自身もソリストとしてたびたび出演している。ほかにも、スイス・イタリアーナ管弦楽団、イギリス室内管弦楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノのイ・ポメリッジ・ムジカーリ、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団などを指揮している。
レコーディングでは、メロディアやEMIでの初期の録音からメジャー・レーベルにおける録音まで数多くある。ドイツ・グラモフォンではリトアニア室内管弦楽団と共にヴィヴァルディ《四季》を、ソニー・クラシカルではパガニーニ《24のカプリス》を録音、その他、ボッソ《ヴァイオリン協奏曲"Esoconcerto"》の世界初演を収録した「ザ・ヴェニス・コンサート」とペンデレツキ《ヴァイオリン協奏曲"メタモルフォーゼン"》を作曲者自身の指揮で収録、これはペンデレツキの作品全集の一環として行われた。
音楽一家に生まれたセルゲイ・クリーロフは、5歳でヴァイオリンを始めた。モスクワ音楽院付属中央音楽学校でセルゲイ・クラフチェンコに師事、その後、イタリアのクレモナにあるウォルター・スタウファー音楽院でアブラム・シュテルンとサルヴァトーレ・アッカルドに学んだ。2012年以降、スイスのルガーノ音楽芸術大学教授を務めている。
クリーロフは、教育活動と並行して著名な国際コンクールの審査員として頻繁に招聘されている。第16回チャイコフスキー国際コンクール(モスクワ)、フリッツ・クライスラー国際ヴァイオリン・コンクール(ウィーン)、プラハの春国際音楽コンクール、チッタ・ディ・クレモナ国際コンクールで審査員を務めた他、パガニーニ国際コンクール(ジェノヴァ)では審査委員長を務めた。

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