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2025.09.22
ウリッセ・マッツォンさんへ楽器貸与開始
ヴァイオリニストのウリッセ・マッツォンさんへ貸与を開始いたしました。
貸与楽器:グァルネリ・デル・ジェズ1736年製ヴァイオリン「ムンツ」
貸与区分:C
ウリッセ・マッツォン
1999年サン・ドナ・ディ・ピアーヴェ(イタリア)生まれ。数々の国際コンクールで優勝している。2025年アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリン・コンクール、2023年エミリア・エド・エルサ・グビトージ国際コンクール、2022年マッシモ・マリン・コンクール、2022年トレヴィーゾ市国際音楽コンクール、2020年パドヴァ市賞などを受賞。
ソリストとしてパドヴァ・ヴェネト管弦楽団、アリゴーニ弦楽アカデミー、ウィーン国立音楽大学管弦楽団、グラーツ大学オーバーシュッツェン管弦楽団、バカウ・フィルハーモニー管弦楽団、ブレシア・マスター管弦楽団、キエフ・ヴィルトゥオージ管弦楽団、ヌオーヴァ・オーケストラ・ブゾーニなどと共演、2020年にはヌオーヴァ・オーケストラ・ブゾーニとモーツァルト《ヴァイオリン協奏曲第1番 K.207》を録音している。
これまでにグラーツ音楽大学オーバーシュッツェン校でレジーナ・ブラントシュテッターに、クレモナのスタウファー・アカデミーおよびシエナのキジアーナ音楽院でサルヴァトーレ・アッカルドに師事した。高校卒業後、19歳でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団管弦楽アカデミーに入学。これにより現在ウィーン・フィルの助演者としても活動、ダニエル・ハーディング、ワレリー・ゲルギエフ、クリスティアン・ティーレマン、グスターボ・ドゥダメル、エフゲニー・キーシン、リッカルド・ムーティ、ダニエル・バレンボイム、フランツ・ウェルザー=メストといった著名な指揮者と共に、ウィーン楽友協会、ウィーン・コンツェルトハウス、シャンゼリゼ劇場、エルプフィルハーモニー・ハンブルク、カーネギーホール、サントリーホール、ザルツブルク祝祭大劇場など世界有数のホールに出演、ORF、RAI、ソニー、ドイツ・グラモフォンなどの放送局やレーベルに録音を残している。
マッツォンはレオニダス・カヴァコス、ヴァディム・レーピン、マンフレート・ホーネック、五嶋みどり、ピエール・アモイヤル、ミヒャエル・フリッシェンシュラーガーといった音楽家から刺激を受けた。「卓越した音楽性と技術―見事な音調、温かく力強い音色、素晴らしい技巧、純粋な音楽性を備えている」(サルヴァトーレ・アッカルド)と評される彼は、現在もアルベナ・ダナイローヴァ(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターでウィーン国立音楽大学教授)およびパヴェル・ベルマンの下で研鑽を積んでいる。
自身も定期的にコンサートマスターを務めるほか、室内楽にも積極的に取り組んでいる。とりわけ妹でチェリストのマリア・マファルダ・マッツォンとのデュオ活動は精力的で、2024年にはエウレジオ室内楽コンクール(トロント)で第1位を受賞。シエナのキジアーナ音楽院でブルーノ・ジュランナ、ルイジ・ボン財団でフェデリカ・レピーニの下、共に室内楽を学んでいる。
さらに、ジュランナ、アッカルド、アントニオ・メネセス、ベルマンといった巨匠たちや、弟のライモンド・マッツォンとも共演している。